今回は指導を担当する講師についてお話します。
一番多いご質問が「大学生が指導していますか?」です。
学習塾の講師は大学生?
結論からお話しますと、職員全員が社員の塾、既卒生や大学生を講師として採用している塾など講師についても塾によって様々です。
ただし面接や試験を受け一定の採用基準をクリアしたうえで採用されており、授業を担当するまでに一定の研修を受講します。またその後も継続的に研修が実施され指導方法のチェックが入ります。
ですから一概に「大学生だから」という理由のみで避けてしまうのはもったいないところがあります。指導方法のチェックの仕方・研修内容などを質問したうえで判断してもいいと思います。
ベテラン講師の塾
現実的にはベテラン講師の場合、教え方など経験が豊富ですが生徒との距離ができてしまいがちな点が問題です。逆に大学生を含め若い講師の場合、生徒との距離が近くコミュニケーションがとりやすいと思いますが経験不足が課題です。
塾講師と子どもの相性
もう一つの注意点としては、どうしても人間ですから相性があります。
おとなしい生徒にとって積極的な講師から指導を受けるのは苦痛を感じる場合もあります。例えば雑談などでコミュニケーションを取ろうと考えている講師に対して、質問になかなか返答できないというケースがあります。その反対に、比較的淡々と授業を進めていく講師に対して何か物足りなさを感じる場合もあります。責任者などにその旨を伝えることで対処してもらうこともできますが、なかなか言い出しづらい内容でもあります。お子様と講師の相性の見極め方や変更する場合についても質問しておくといいと思います。
学歴=指導力の高さではない
次に多いのがこの質問です。もちろん指導してくれる講師の学歴はどうしても気になってしまうと思います。ただし学歴が良いと指導力も高いと考えるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
「あの先生はわかりやすい」「あの先生はわかりにくい」というのはご自身も学校で経験されたことがあるのではないでしょうか。「自分が解ける=わかりやすい指導」は別と考えてもらっていいと思います。
得意教科はつまづいた経験が少なく、どうして生徒が解けないのか講師自身理由がわからない場合があります。
逆に苦手教科があった講師であれば、その経験をもとに指導・対応することができます。また勉強で悩んでいる生徒に対する共感度も高く、生徒と講師間の信頼関係を構築しやすいと感じています。これらによって生徒の学習意欲が高まり成績向上につながるというケースがあり得ます。
よって担当講師を選ぶ際は学歴にのみ注意せず選んでいただくようお願いしたいと思います。
難関校を志望している場合
ただし難関校を志望する場合、合格した経験のある講師に担当してもらう必要はあると考えています。
担当講師については、お子様の状況を前提に決めてもらうことが理想です。